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手仕事の着物 斑(むら)、滲み(にじみ)、節(ふし)

職人の手染めには斑(ムラ)が出来て当たり前。江戸小紋、手描き友禅染め、注染染め(ちゅうせんぞめ)、本藍染めなど、微妙に節や滲み(にじみ)が出たり、同じ色・柄の着物でも職人さんの感性によって色挿しが違うこともあります。均一でムラの無い工業製品では生まれない味、一品との出会いを大切にしてください。

注染(ちゅうせん)の”にじみ”

注染の浴衣には滲み(にじみ)が出るのが普通です。決して不良品ではありません。画像①②の矢印部分を見ると染料がにじんでいるのがよく分かると思います。注染は布に染料をたっぷり流し込んで、下からコンプレッサーで吸引する技法。裏までしっかり染まるので、単衣仕立ての浴衣に最適です。
注染でも複数の型紙を使って細かく模様を重ねていく「細川染め」ともなると、にじみが出るのが普通です。これも手染めの味!
画像①②③が注染

画像①注染 ・細川染
15.5注染にじみ1 の400.jpg

画像②注染 ・細川染
15.5注染にじみ2の400.jpg


「手描き友禅」や「型友禅」等とはちがい、注染にはにじみが出ます。










画像③注染・差し分け染め

15.5差分注染 400.jpg
同じ注染ですが、「差し分け染め」と言って1枚の型紙を使い、堰(せき)を作って色が重ならないように染める方法。①②のようなにじみはありません(ぼかすことはあります)。










画像④手捺染(スクリーン染め)

15.5手捺染400.jpg

注染とは違い、色をいくつ重ねても際が奇麗に染まります。にじみは出ませんが染料が裏まで浸透しません。







参考:「kenema」注染ページ(動画付き)